<囲碁> プロの方々の局後の検討では「敗着」を見つけるのが目的とききましたが、敗着と目されない碁を双方がうち続けたら結果はどうなるのでしょうか?
また、「敗着」、「最善の手」という判断は絶対的なもの?
囲碁は「二人零和確定完全情報ゲーム」の一つです。
双方に敗着が無い場合、その勝敗がこのゲームの「結論」になります。
つまり、双方最善手を打ち続けた場合、どちらかが絶対に勝てないゲームということです。
(コミ6.5目、日本ルールでそうであっても、別のルールでは別の結論となるでしょう)
ただ、それには無限に近い読みが必要であり、人間の能力では基本的に不可能であるため、
最善手になるべく近い手を捜す作業を、読みや感覚で行う事になります。
それによって、「勝ったり負けたり」ということが起こっていることになります。
囲碁は「悪い手を打った方が負けるゲーム」というのはそういうことです。
オセロ、将棋等も同様です。
「敗着」、「最善の手」という判断は理論上は絶対的なものです。
運の要素、不確定要素が一切存在しないため、はっきりと結論付けられるからです。
勿論「人間の判断の範疇で」ということであれば、少なくとも「最善の手」は時代と共に変化する可能性があります。
しかし、例えば終盤のヨセの時点でのものであれば、プロでなくともアマ5,6段あれば充分に絶対的な結論を見つけ出す事が出来るでしょう。
また、一つの表現として「敗着」を使う場合があります。
序盤の数手などで「敗着」とされる事はあり得ないですが、それは序盤の布石として噛み合わないという意味での表現ですね。
これはその個人的な判断なので、他の棋士に言わせれば「最善の手」となる事もあります。
私も囲碁講師を務めていたので、その当時はプロ志望の仲間と大分研究に打ち込んだものです。
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