2012年4月28日土曜日

囲碁の対局で「風鈴をつける」とは、どういう事ですか?

囲碁の対局で「風鈴をつける」とは、どういう事ですか?







囲碁では置き碁といって対局者の実力差が大きい場合に予め下手に石をいくつか置かせてから対局を始めます。正式には下手が9子(4つの星、4つの辺、天元)を置くのが最大のハンディとなります。ところが、これでもまだバランスしないぐらい力量差がある場合はさらに三々の箇所にまで下手に石を置かせます。下手の置石が星だけなら、上手は三々の地点に打ち込んで隅でなんとか生きることができますが、この地点にまで下手の石があると上手は全く隅に手をつくれません。初めから下手は隅を確保したのも同然ですから大変大きなハンディとなります。この三々の地点の置石を風鈴と呼びます。

例えば、上手が下手に対して「手合いは井目で良いかな?」と問い、下手が「それでは自信ない。もっと置かせて。」と返した時に、上手が「それでは風鈴をつけて、一局打ってみようか。」といった具合に使います。正式な置き碁の手合いには有りませんが、初心者に対する出血大サービスといった置石が風鈴なのです。

三々の置石を星の置石にぶら下げた風鈴と例えているわけです。



黒番井目風鈴 (とりさんの囲碁楽ぶろぐ)

http://torisan.pietsch-companion.com/2007/01/post_46.php



↑に下手が井目風鈴を置いて上手が一手打った局面の写真がありますので紹介させていただきます。

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