なぜ囲碁は強くても将棋は弱い人や
反対に将棋は強くても囲碁は弱い人がいるのでしょうか?
頭脳明晰な人なら、どちらも強いはずではないでしょうか?
囲碁や将棋は強くなるのに時間がかかるだけでなく、頭が柔らかい必要があるからです。弱いうちはあまり楽しめませんから強くなるまで持続させる強いモチベーションも必要です。
一度将棋にのめりこんで強くなってから、囲碁を始める人が結構いますが、囲碁と将棋はかなりタイプの違うゲームですから、その考え方に慣れるのに苦労します。ひとつのゲームにのめりこむことは、それで頭が固まるというマイナスもあるのです。
また、すでに将棋で十分に楽しめているのに、囲碁を強くなるための強いモチベーションを保つことが難しいのです。それは、お金持ちが安い賃金のアルバイトをするようなものです。
囲碁将棋に共通点があることのメリットのほかに上記のデメリットが足を引っ張って、将棋の強い人が囲碁も強くなることが難しいのです。
囲碁が強い人が将棋が強くなりにくいのも、似たような理由です。
頭脳明晰の基準がはっきりしないのですが、学校の勉強ができる人は必ずしも、囲碁将棋に向いた人ばかりではありません。勉強と囲碁将棋の間には、囲碁と将棋以上の違いがあります。
確かに、囲碁と将棋は、似た面も多いですね。
偶然性は全くと言っていいほど入らない、一手づつ交互に打つ・指す、その他・・・。
しかし、ゲームとして決定的に違う点が一つあります。
囲碁は「何対何でどちらが勝ち」、将棋は「100対0でどちらが勝ち」。
決着のつき方が正反対なのです。もちろん善悪ではありません。
囲碁が好きな人は、おおらかさが好きで、将棋の激しさが嫌。
将棋が好きな人は、はっきりとした潔さが好きで、囲碁の曖昧さが釈然としない。
囲碁・将棋どちらにしても、強くなるというのは、それだけ好きな度合も増します。
それ故、もう一方を受け入れる余地が無くなる様な気がします。
同じだけ打ち込んでいる人は少ないと思われます。
本因坊秀策や升田幸三は本業じゃない方もそこそこだったと聞きますが、あまりいないでしょうね。
野球が上手い人は運動神経が良いはずなのにサッカーが下手な人がいるのはなぜ?という質問と同じです。
そもそもルールが違うからです。
将棋にしろ囲碁にしろ定石や戦法などがあり、経験や知識も強さに大きく影響します。
私自身将棋はよくするのですが、囲碁はほとんどしたことがないので弱いです。
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