2012年5月4日金曜日

囲碁の国際棋戦において近年、日本は韓国、中国に大きく負け越していますが、この...

囲碁の国際棋戦において近年、日本は韓国、中国に大きく負け越していますが、この差は一体何ですか?
また、もし彼等が日本の棋士として対局したらタイトルは全部持っていかれますか?







やっぱり囲碁への真剣差が違いますね

日本が真剣でない、という訳ではないのですが・・・



中国、韓国は飛びぬけているというか、すごいです

プロ棋士だと棋戦に勝たないとお給料がもらえないとか、せっかくプロになれても素質がないと田舎にかえされたり・・・



あとは囲碁人口と普及率の差も問題ですね

中国と韓国は小学校とかでも普及活動を行っていて、囲碁棋士という職種はメジャーなものになっています



日本は、というと・・・

一時期ヒカルの碁で有名になりましたが、今じゃさらさら?ですからね^^;



つまり、簡単にいえば中韓のレベルが上がってきてるんです



そして、タイトルの話ですが・・・

おそらく全部持っていかれるでしょうね








日本は、未だに碁を技芸であると捉えている呪縛から抜け出せないためではないでしょうか。



囲碁が生まれて、単なる石の取り合い、盤上の生存の争いを目的とした力任せのゲームであったものを、江戸時代の日本では、どのように石を運べば効率がよくなるかという棋理の追求と、最も無駄のない石運びで作り上げた1局は、美しい盤面となり、「琴棋書画」と表されるように、音楽・書道・絵画と同等の芸術性の高い作品と認められていました。



そうして、芸術性を高めることがそのまま囲碁の技術の発展につながり、いつまでも石取りゲームでしかなかった中韓に大きく差をつけてトップを独走していました。

しかし、第二次大戦後、日中囲碁交流や、日本で修行した中韓の棋士が自国に帰って活躍したり、日本の棋譜を見ることが容易になったことで、日本の技術をどんどん吸収して追いついてきたのです。



中韓の棋士は、元々の石取りの読み合いねじりあいに強いのに加えて、日本流の棋理を身につけることで日本を追い抜いてしまうわけですが、追いつかれた頃でも日本では「序盤は楽勝だったのに、中盤からしつこく粘られて間違って逆転されただけ。本気でやればまだまだ負けない」なんて言い訳をしていたのです。



日本の棋士にしてみれば、石の形から見れば、読むにも値しない汚い手。そんな手を考える必要もない。と思う手で、実は真剣に読んだら有力だ、というような手段で、中韓の棋士にやられていたのです。

中韓の棋士にしてみれは、形が悪いとか、汚い手だとか、そんな感覚は最初からないわけで、有力なら平気で打って来ます。

そのあたりが、『勝負なんだから、勝つことが第一。勝てばよい』というのと、日本の棋士の『そんな手を打ってまで勝とうと思わない(と実際に発言した棋士もいました)』という差で、そのまま現代の力の差になって現れています。



最近でこそ、中韓の研究を日本でも勉強して、いままでの日本の棋士なら考えもしなかったような手でも、研究して打って行く様になりましたが、一度、芸術性を重視した感覚を完全に捨て去るには、まだまだ時間がかかる。

完全に感覚を入れ替えることができれば、きっとまた日本がトップに追いつく日がくると信じたいです。



よく、碁に対する真剣さ、ハングリーさの差だと切って捨てる意見がありますが、碁に対する真剣さは日本の棋士が劣っているとは思いません。





あと、余談ですが、中国のコミが7目半(3子3/4を日本式に換算)というのは、6目半より厳しく戦うなんていう話ではありません。

中国ルールでは、勝敗は2目刻みになるので、5目半(2子3/4)のひとつ上のコミは7目半(3子3/4)に必然的になるのです。(6目半なんてつくっても、勝敗が変わらない)







中国ではコミ7目半で戦っています、日本は6目半、プロにはこの差は大きい。日本もコミ7目半にスベキですね。

中国ではより激しく戦って居る、その差が出てくるのでしょう。

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