2012年5月3日木曜日

囲碁のプロ棋士になる年齢制限を教えてください。 また大学の囲碁部で強い所はどこ...

囲碁のプロ棋士になる年齢制限を教えてください。

また大学の囲碁部で強い所はどこですか?

その強さのレベルはアマ何段くらいですか?







日本棋院の棋士採用試験では、現在23歳未満となっているようです。関西や中部のほうは確認していませんが、おおむね等しいでしょう。

大学は早稲田が強いですね。ほかに法政など。首都圏の大学囲碁リーグ上位校でそれぞれ最上位を張った人間には、後にプロ入りした人も数多くいます。最近では高津昌昭、下坂美織ですか。

囲碁はかつて著しく大衆化した競技である上、免状発行は商業としての側面が否めず、しかも碁界の財政が逼迫しているという背景になったものですから、こう段位の信用ならない競技はほかにないであろうというほどの有様になっています。碁会所で8段で打っているという人にも、プロにかかれば4子でも碁にならないだろうという人、たくさんいますよ。

東洋囲碁というサイトで9段を維持できるようになれば、プロも見えてくるかもしれませんね。



それと、東京と関西・中部では、棋士採用試験の水準もかなり違ってきます。本院での挑戦を断念し同時にプロになることも諦めた知人を指して「彼も中部なんかに行けばプロにはなれたんだろうけど」と言うことはありふれた話です。

中部や関西は給料も落ちるとか。そうでなくても、大半の棋士は食うに困るほどの生活水準を余儀なくされます。プロになるような人間はみんな怪物じみていますが(なんせ、年に数えるほどしかなれない人種なんですから)、そのなかでもほんの一握りしか食っていけないわけで、実力の壁からそれを思い知った多くの棋士志望者がそのように、ハードルを下げてまで三流の棋士となることを捨てて、流れることもなく一般人として生きていくことを選択するわけです。

なんでも言えることですけど、よっぽど碁の虜になっていない限りは目指すことからしてナンセンスというものですよ。人によって夢見る人間への声掛けは違うでしょうが、僕はプロフェッショナルをめざす人間に対してこう訓告することが多いです。

でも結局は「まあ、がんばってね」としか言いようがないんですけれどもね。

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